
コペンハーゲンに住んでいると、日本や他の国から遊びに来た友人から「観光中だから会えないかな」と連絡をもらうことがよくあります。
そんなときに観光場所としてほぼ必ずと言っていいほど名前が挙がるのが、Studio Arhoj(スタジオアーホイ)です。目のついたかわいいセラミックの置物で、日本でも大人気のブランドです。
実はコペンハーゲンでの楽しみ方は、置物を眺めるだけではありません。この記事では、Studio Arhojというブランドの魅力と、運営者が実際に足を運んだ店舗の様子、そして年に一度開催される掘り出し物イベントの体験談をご紹介します。
Studio Arhojとは?日本でも大人気の北欧セラミックブランド

Studio Arhojは、アナス・アーホイ氏が手がけるコペンハーゲン発のセラミック&グラスデザインスタジオです。
アナス氏は2005年に東京へ留学した経験を持ち、帰国後にコペンハーゲンでグラフィックデザインのスタジオを開いたのが始まりでした。2011年に発表した「Ghost(ゴースト)」シリーズが人気に火をつけ、2013年には陶芸スタジオとして本格的に始動しています。
Studio Arhojの代名詞ともいえるのが、目のついた小さなセラミックの置物です。人気の2シリーズには、それぞれこんな違いがあります。
- Ghost(ゴースト):表情がシンプルで、どこか幽霊のようにも見えるシリーズ
- Familia(ファミリア):もう少し表情豊かで、キャラクター性の強いシリーズ
どちらも一つひとつ釉薬のかかり方が異なるため、同じ表情のものは二つとありません。この発想のベースには、日本の「あらゆるものに魂が宿る」という考え方があるとされています。デンマークと日本の感性が混ざり合ったデザインが、北欧に暮らす人にも日本から訪れる人にも愛されている理由だと感じています。
コペンハーゲン中心部にあるStudio Arhojの2店舗をめぐる

Studio Arhojは、コペンハーゲンの中心地のシティ地区に2つの拠点を構えています。どちらも単なる販売店ではなく、徒歩5分ほどの距離感にあり、工房としての機能も兼ね備えているのが面白いところです。
本店 Skindergade店:工房とショップが一体になった空間
Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/aVKfmbNnyZ68P2ze9
1つ目は、本店にあたるSkindergade(スキナゲーゼ)通りの店舗です。店内に足を踏み入れると、奥でスタッフが実際にろくろを回したり釉薬をかけたりしている様子がガラス越しに見えます。商品がどうやって生まれているのかを、その場で感じられるのが魅力です。
人気の「Tokyo Series」やガラスのタンブラーなどが揃っていて、ちょっとしたお土産にぴったりのマグカップも数多く並んでいます。値段はデンマーク価格でやや高めですが、その分手作りならではの一点物としての価値があると感じています。
もう一つの拠点 Study:文房具や紙モノも並ぶスタディ的な空間
Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/S2RkvmsFpXQzh2Zi7
2つ目の拠点は、通称「Study」と呼ばれる店舗です。こちらも陶芸家やガラス職人が作業する様子を間近に見られる工房を併設しています。
セラミックだけでなく、ノートや鉛筆、消しゴム、ステッカー、キーホルダーといった文房具・紙モノ系のグッズも充実しているのが特徴です。セラミックに比べると価格が抑えられているアイテムも多いので、Studio Arhojの世界観に気軽に触れてみたい人にはこちらもおすすめです。
【体験談】年に一度のStudio Arhojセカンズマーケットに行ってみた

Studio Arhojでは、年に一度、セラミックとガラスの掘り出し物を扱う「セカンズマーケット」というセールイベントが開催されました。
開催概要
- 開催日:2026年は9月5日・6日の2日間
- 時間:朝8時〜夕方18時
※開催日程は年によって変わる可能性があるため、参加を検討する場合は公式SNSで最新情報をご確認ください
初日は大行列、2日目の午後はまさかのガラガラ
もともと足を運ぶ予定はありませんでした。初日の9月5日は朝8時の開店にもかかわらず、朝5時から並んでいる人がいたと聞くほどの盛況ぶりだったからです。
ところが2日目の午後2時ごろ、たまたま会場の前を通りかかると、列に並んでいるのはわずか5、6組ほど。5分もしないうちに入場できてしまいました。会場スタッフの方にも「前日は列がブロックの先まで伸びていたのに、今日はこんなに空いているタイミングを今回のセールで見たことがないよ!君達すごくラッキーだよ!」と驚かれるほどのタイミングでした。
閉場間際ならではの値引き幅

購入する予定はなかったのですが、せっかくなので会場を見てみることに。訪れたのが2日目の閉場間際だったこともあり、値引きがかなり進んでいました。
- 通常価格:250〜300クローネほどのマグカップ
- セール価格:100クローネ
- さらに割引価格で:60クローネ
- 在庫の多いもの(日本茶用の湯呑みサイズなど):50クローネ
SNSで見た初日や午前中の投稿では、目のついたシリーズの品揃えが特に豊富だったようです。
種類を選びたい人は早めの来場がおすすめですが、夕方に訪れても商品はしっかり残っていて、むしろ値引きが進んでいてお得だったという印象です。
会場の熱気と「B品」であること
会場にはデンマーク人の姿も多く、カゴいっぱいにマグカップを入れて家族と相談しながら選んでいる方もいました。普段のコペンハーゲンではあまり見かけない熱気を感じました。
並んでいる商品は、釉薬の色づきがうまくいかなかったものや、細かいヒビ、表面のざらつきなどがある「B品」が中心です。返品・交換ができない旨も案内されていました。よく見ればかわいく使えるものがほとんどなので、気になる箇所がないか一つずつ手に取って確認するのがおすすめです。
会計とラッピングの流れ
会計は2人1組の体制で進みます。
- 1人が商品を紙で丁寧に包む
- もう1人が会計を進める
- レジの数は4〜5台ほど
- 会計後は、プチプチ(緩衝材)を自分で巻けるコーナーも用意
海外からの旅行者と思われる人たちが、その場で荷造りをしている姿も見られました。
私自身は予定外ながら4点購入して合計235クローネという、定価では1点も買えないような価格でした。一度この安さを知ってしまうと、なかなか定価では手が伸びなくなりそうです。来年もタイミングが合えば、ぜひまた訪れたいと思っています。
Studio Arhojを訪れる際に知っておきたいポイント
お土産に選ぶなら
セラミックの置物はもちろん人気ですが、価格を抑えたい場合はマグカップや、Study店舗の文房具・紙モノ系のアイテムもおすすめです。自分用にもお土産用にも選びやすいラインナップが揃っています。
訪れるタイミング
通常時の店舗であれば、混雑を気にせずゆっくり選べます。一方でセカンズマーケットのようなセール期間は、初日の午前中が特に混み合う傾向があります。
行列を避けたい場合は、今回のように2日目以降の午後に訪れてみるのも一つの方法です。ただし品揃えは日を追うごとに減っていくため、目当てのアイテムがある場合は早めの来場が安心です。
まとめ:日本とデンマークがつながるStudio Arhojの魅力

Studio Arhojは、日本の感性を取り入れながら北欧らしい手仕事の温かさを感じられる、コペンハーゲンでも屈指の人気ブランドです。工房を兼ねた2つの店舗を訪れれば、商品が生まれる過程まで楽しむことができます。タイミングが合えば、年に一度のセカンズマーケットでお得な掘り出し物に出会えるかもしれません。コペンハーゲンを訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
Studio Arhoj 公式サイト(About): https://arhoj.com/pages/about


