
デンマークで無料のデンマーク語学校に通うための基本条件
デンマークに来て少し生活が落ち着くと、「デンマーク語を勉強してみたい」と思う人は多いと思います。デンマークにはCPRナンバーを持つ外国人向けに、政府がサポートする無料のデンマーク語学校(デンマークウダナルセ)があります。この記事では、私が実際にデンマーク語学校へ初めて登録したときの体験をもとに、申し込み方法や初回面接の内容を紹介します。
CPRナンバーと自治体からの紹介状
デンマーク語学校に無料で通うための基本的な流れは、次のとおりです。
- デンマークで住む場所が決まったら自治体に住民登録をする→自動的にCPRナンバーを取得
- 自治体によっては、そこからデンマーク語学校への紹介状(リファラルレター)が届く
ただし、学校や地域によって案内の流れが異なることもあるため、紹介状が届かない場合は、自治体の窓口やCPRナンバー登録時の担当者に確認してみることをおすすめします。
正直に言うと、私は初めて自治体からデンマーク語学校の案内が手紙で来たとき、フォルケホイスコーレがスタートしたことがで頭がいっぱいで、内容をよく読まずにスルーしてしまいました。今思えば、あのときちゃんと目を通しておけばよかったと少し後悔しています。
DU1・DU2・DU3の違いと英語力の目安

デンマークの無料デンマーク語学校は、大きく3つのコースに分かれています。
- DU1:アルファベット読み書きの経験が少ない人向け
- DU2:母国での学校教育の期間が比較的短い人、英語での会話がスムーズではない人向け
- DU3:大学卒で英語でのコミュニケーションができ、比較的長い教育背景を持つ人向け
実際の面接では、英語でどれくらい会話ができるか、英語の文法をどの程度理解しているかによってクラスが判断される印象を受けました。英語である程度スムーズに会話ができ、文法の仕組みも理解している人はDU3に案内されることが多いようです。
周りの友人の話を聞いていると、日本人は基本DU2か3に案内されます。
私自身は面接の会話の中で自然にDU3と判断されたのですが、正直なところ「本当に自分のレベルで大丈夫だろうか」と少し不安もありましたが英語で人と会話することで困るレベルでなければDU3になります。
デンマーク語学校の申し込み方法【体験談:UCplusの場合】

学校のホームページから電話で問い合わせ
私が最初に登録したのは、UCplusという語学学校です。申し込み方法がよくわからなかったので、まずはUCplusのホームページに載っていた電話番号に、デンマークのSIMカードから直接電話をかけました。
海外の学校に電話をかけるのは初めてだったので、電話をかける前はかなり緊張していたのを覚えています。「面接をしたいのですが」と伝えると、「わかりました、これからSMSでURLを送ります。そこから面接可能な日時を登録してください」という案内をもらい、思ったよりあっさり進んだのでほっとしました。
SMSで届くURLから面接日程を予約
SMSで届いたURLから、自分の都合のよい日時を選んで面接を予約しました。私はオンラインでの面接を選択し、当日はZoomのようなオンラインツールを使って、30分ほどの面接を受けました。
初回面接(ビジテーション)で聞かれること・チェックされること
英語での会話力チェック
面接を担当してくれたのはデンマーク人の男性の先生で、会話はすべて英語で進みました。実際に聞かれたのは、次のような雑談に近い質問です。
- どこの出身か
- 英語はどれくらい話せるか
- 最終学歴は
- 大学などで英語を勉強したか
この会話を通じて、実際にどれくらい自然に英語でコミュニケーションが取れるかを見られている様子でした。面接前は「うまく話せなかったらどうしよう」と構えていましたが、始まってみると先生も柔らかい雰囲気で話してくれたので、途中からは肩の力を抜いて話すことができました。
文法理解度のチェック
雑談の後、先生が画面を共有し、簡単な英語の例文を見せながら、主語や動詞といった文法の構造を説明できるかを確認されました。私は日本の学校で英語を勉強してきたため、英語で文法用語を説明した経験はなく、この場面では少し焦りました。
それでも、日本語であれば主語や目的語といった文法の概念を理解していることを伝えると、先生はそれで納得してくれました。英語の文法用語を知らなくても、文法の考え方そのものを理解していれば問題ないようです。
通学スタイルの希望(時間帯・オンライン/対面)
面接の最後には、通学スタイルの希望も聞かれました。
- 日中のクラスがよいか
- 仕事終わりの夕方や夜のクラスがよいか
- オンラインと対面のどちらを希望するか
このタイミングで、自分の生活スタイルに合ったクラスを先生と一緒に相談しながら決めていく流れです。一方的に決められるのではなく、こちらの希望をきちんと聞いてもらえたのが印象に残っています。
面接後の流れとデポジット
2000クローネのデポジットが必要なケース
面接の最後に、2000デンマーク・クローネのデポジット(保証金)を支払うよう案内されました。これは、ワーキング・ホリデーや学生ビザでフォルケホイスコーレなどに通っている人のように、自己負担でデンマーク語学校に通うケースに適用されるようです。
決して安い金額ではないので、案内されたときは少し身構えましたが、デポジットの入金が確認できると、正式にクラスへ割り当てられました。
テストに合格して保証金の返金を求めればしっかり返ってきます。私の場合は3週間以上後に入金されました。
クラスへの割り当てとスタート時期
私の場合、当時コペンハーゲンに2か月しか滞在しない予定だったため、短期集中で学べるサマークラスを選択しました。面接の時点で「8月からフォルケホイスコーレに通うためにコペンハーゲンを離れる」と伝えていたのですが、この後にサマークラス特有の事情で少し苦労することになりました。
サマークラスを選ぶときの注意点

サマークラスは、通常のクラスとは異なる点がいくつかありました。実際に体験して感じた注意点は、次のとおりです。
- 多くの先生が夏休みの時期をずらして取得するため、担当の先生がクラスのたびに変わる
- 先生によって、英語を使いながらデンマーク語を教える人と、最初から最後まで完全にデンマーク語だけで進める人がいて、教え方にかなりばらつきがある
- 教科書の内容をすべてカバーしきれないまま進むことがある
- 1クラスへの参加者が20名超え!同じ時期に通っていた友人のクラスは6名程度で、サマークラスは先生に対しての生徒の数が多い傾向がある可能性があります。
- 最も驚いたのがサマークラス中にモジュールを終わらせる気はない!サマークラスが終わったらそのまま通常クラスに移行されるとのこと。
個人的には、デンマーク語だけで進める先生の方が、デンマーク語に集中できてよかったと感じています。一方で、引っ越しの予定を早い段階で伝えていたにもかかわらず、担当の先生が毎回変わることもあって、オンラインクラスへの移行の相談がなかなか進みませんでした。正直、このときはかなり焦りました。最終的に、最後の授業の後で当日の担当の先生に直接時間をもらい、事情を説明してようやくオンラインクラスへの移行を依頼できました。
ただし、オンラインクラスはモジュールの最初からしか参加できないと言われてしまったため、サマークラスである程度進んでいた内容を、もう一度最初から学び直すことになりました。結果として、通常であれば3〜4か月ほどで終わるとされるモジュール1のテストを、11月に受けることになりました。予定が崩れていくのを感じながらの数か月は、正直なところ思うようにいかない歯がゆさもありました。
これからサマークラスの受講を検討している人は、先生の交代が多いことや、教材を必ずしもすべてカバーしきれるとは限らない点を踏まえておくとよいと思います。特に予定が決まっていない時期であれば、集中してデンマーク語に取り組める機会として楽しめるはずです。
まとめ:初めての面接は身構えなくて大丈夫
デンマーク語学校への初めての申し込みは、電話やホームページから連絡を取り、案内に沿って面接を予約するだけで進められます。振り返ってみると、次の3ステップに集約できます。
- 学校に電話やウェブサイトから問い合わせる
- SMSやメールで届く案内から面接日程を予約する
- オンラインまたは対面で30分ほどの面接を受ける
初回の面接自体も、英語力や学習の背景を確認する自然な会話が中心で、特別な準備をしていなくても問題ありませんでした。振り返ってみると、電話をかける前の緊張が一番大きかったように思います。これからデンマーク語学校に申し込もうと考えている人にとって、少しでも参考になればうれしいです。

