
海外に住む日本人の中には、日本から象印などの海外対応炊飯器を買って持ってくる人が多くいます。ブログを読んでいても、渡航前の準備品として炊飯器を挙げている人をよく見かけます。
でも、デンマークで買える炊飯器では駄目なのでしょうか。筆者はデンマークの家電量販店POWERで炊飯器を買って、半年ほど毎日のように使ってきました。
この記事では、実際に使ってみた感想と、日本米に近いと言われるデンマークのお米について紹介します。
デンマークの家電量販店POWERで炊飯器を買いました
購入したのは、POWERで売られているPoint PORC5000という炊飯器です。価格は599デンマーククローネが定価ですが、私はセールの際に399デンマーククローネで購入しました。
炊飯だけでなく、お粥やじゃがいもの調理にも使えるマルチクッカータイプです。私はこの炊飯器を使って、よく豚の角煮を作っています。
POWERはデンマーク各地にある大手の家電量販店で、オンラインでも購入できます。ごはんを炊くという目的ならこれで十分です。

容量は3合まで。家族で暮らす人はもう少し大きいものを
ひとつ注意点があります。この炊飯器は最大3合までです。ひとり暮らしや二人暮らしなら問題ありませんが、家族で住んでいる人や作り置きをたくさんしたい人には少し物足りないかもしれません。POWERにはもう少し大きいサイズの炊飯器もあるので、人数に合わせて選んでください。
半年使ってみた正直な感想
結論から言うと、日本から炊飯器を持ってこなくても十分でした。半年間週に2-3回のペースで使っていますが、普通においしくごはんが炊けています。
日本の高機能な炊飯器と比べれば、もちろん違いはあります。銘柄別の炊き分けや、もちもち・かためといった細かい設定はできません。それでも、毎日食べるごはんとしては何の不満もない仕上がりです。ごはんの味に強いこだわりがある人でなければ、これで十分だと感じています。
注意点もあります
保温機能はイマイチ
保温機能はありますが、長い時間放置するとお米がパリパリになります。夜ごはん用に炊いて、あまりを朝食べようと思ったら食べれませんでした。
今は食べ切らなかった分はサランラップで一食分にして冷蔵庫や冷凍庫で保存しているため、私は大きな問題と思っていません。
3合で炊くときは蓋の蒸気が出る箇所から水が出てきます
私はそういうものだと割り切っているので、炊飯器の前にタオルを置いてお米を炊きます。笑
二人暮らしのため、基本1〜2合しか炊かない私にはあまり関係がありません。

日本から炊飯器を持ってくるべきか?
日本から海外対応炊飯器を持ってくる場合、本体価格に加えて、スーツケースの容量と重量を大きく使うことになります。渡航時の荷物は限られているので、そのスペースを炊飯器に使うかどうかは悩ましいところです。
筆者の経験からは、現地で炊飯器を買うという選択肢をもっと知られてほしいと思います。
600クローネ前後で買えて、買ったその日から使えて、電圧の心配もありません。荷物のスペースは、日本でしか買えないものに使ったほうが有効です。
デンマークで日本米に近いお米「grødris」がおすすめ
炊飯器と同じくらい大事なのがお米です。デンマークのスーパーにはいろいろな種類のお米が並んでいますが、その中で日本米に近いと言われているのが「grødris(グロードリス)」です。
筆者がこのお米を知ったのは、フォルケホイスコーレに通っていたときでした。学校のキッチンスタッフの方が「これは日本のお米と同じような感覚で使えるよ」とおすすめしてくれたのがきっかけです。
grødrisはもともとデンマークのお粥(risengrød)に使われる短粒種のお米で、炊くと粘り気が出るのが特徴です。デンマークのCoopも公式のレシピサイトで、grødrisは寿司飯の代わりに使えると紹介しているほどで、日本米に似た性質を持っています。
どこのスーパーでも購入できます。写真はRema1000の物です。

1キロ12クローネ前後という安さも魅力です
grødrisの魅力は価格です。1キロあたり12クローネ前後(300円)で買えるので、日本米をわざわざ買おうと思ったことがないくらい、コスパも味も十分です。普通のスーパーで手に入るので、買い足しに困ることもありません。
日本産のお米も買えますが値段は高めです
もちろん、日本のお米が手に入らないわけではありません。デンマークのスーパーには「sushi ris(寿司ライス)」として売られているお米がありますし、アジア系のスーパーに行けばこしひかりやささにしきなど、日本産のブランド米も購入できます。
ただし、値段はかなり高めです。ごはんの味に強いこだわりがある人や、特別な日のために日本米を用意したい人には選択肢になりますが、日常的に食べるお米としては割高に感じるはずです。筆者はそこまで味に細かいほうではないので、普段はgrødris一択で満足しています。
まとめ: 炊飯器もお米もデンマークで揃います
デンマークで日本のようなごはんを食べるために、日本から炊飯器を持ってくる必要は必ずしもありません。POWERで599クローネの炊飯器を買い、スーパーで1キロ12クローネ前後のgrødrisを買えば、毎日おいしいごはんが食べられます。
ごはんの味に強いこだわりがある人は日本の炊飯器と日本米という選択もありますが、そうでなければ現地調達で十分満足できるはずです。渡航前の荷造りで炊飯器を入れるか悩んでいる人は、ぜひ現地調達も検討してみてください。
デンマークのスーパー事情はおすすめスーパーと物価の解説記事、渡航前の荷造りについてはデンマークに持って行ってよかったものもあわせてどうぞ。

