International Citizen Days参加レポ|デンマークの仕事探しで知った5つのリアル【2026年】

International Citizen Days参加レポ|デンマークの仕事探しで知った5つのリアル【2026年】

デンマークで仕事探しを始めたいけれど、何から手をつければいいのか分からない。そんな悩みを持つ人にぴったりのイベントが、コペンハーゲンで毎年秋に開かれる「International Citizen Days」です。

私は2026年9月25日(金)のキャリアデーに参加してきました。この記事では、イベントの基本情報から会場の様子、登壇したリクルーターたちが語った「デンマーク就活のリアル」、そして来年参加する人に伝えたい5つのコツまで、現地で見聞きしたことをまとめます。

International Citizen Daysとは?デンマークの仕事探しに役立つ無料イベント

International Citizen Daysの外装

International Citizen Daysは、コペンハーゲン市とInternational House Copenhagenが主催する、グレーター・コペンハーゲンに住む外国人向けのウェルカムイベントです。公的機関、民間企業、地域のコミュニティが一堂に集まり、仕事やキャリア、住まい、社会生活などについて情報を得られます。

2026年の開催概要

  • 会場: Øksnehallen(Halmtorvet 11, 1700 Copenhagen)
  • 日程: 2026年9月25日(金)12:00〜16:00、26日(土)10:00〜15:00の2日間
  • 出展: 100以上の団体が参加
  • 内容: トーク、ワークショップ、体験アクティビティ、フェア形式のブース
  • 参加費: 無料(公式サイトから事前登録)

金曜日はキャリア、土曜日は暮らしとカルチャー

2日間はそれぞれテーマが分かれています。

  • 金曜日: キャリアとプロフェッショナルネットワーキングに特化した日です。企業や団体、専門家からデンマークの労働市場について話を聞けます
  • 土曜日: カルチャーハウス、図書館、スポーツクラブ、各種団体などが出展し、デンマークでの生活に関する情報を体験しながら集められる日です

デンマークでの仕事探しが目的なら、金曜日に参加するのがおすすめです。

コペンハーゲン在住でなくても参加できます

私がこのイベントを知ったのは、Facebookを見ているときに表示された広告がきっかけでした。私自身はコペンハーゲン市内に住んでいませんが、誰でも参加できるイベントだったので行ってみることにしました。

会場のØksnehallenはコペンハーゲン中央駅から歩いて5分ほどの場所にあり、アクセスはとても良いです。

会場の様子|平日なのに想像以上の人だかり

会場の外ではチラシを配っている人がいて、「New in Denmark – 10 Things to Do First」というデンマークに来たばかりの人向けのTo Doリストをもらえました。

中に入ると、ずらりと並んだブースはどこもすごい人だかりでした。平日の昼間にもかかわらず、こんなに多くの人が訪れていることに驚きました。

3つのステージで同時進行するトーク

会場にはステージが3つあり、それぞれで少しずつ時間をずらしながらトークが行われていました。私が特に印象に残ったセッションは次の3つです。

  • Networking the Danish way – Do’s and Don’ts
  • Starting a Business in Denmark
  • Meet the Recruiter – How to Start Out in Denmark Job Market

内容は細かいテクニックというより、「デンマークで就活するならこういう考え方が大切」という全般的な話が中心でした。外国人としてどう仕事を探すか、ハイヤリングマネージャーが応募者のどこを見ているか、といったテーマが多かったです。

参加者のハングリーさに圧倒されました

印象的だったのは、参加者の熱量です。登壇者が話し終わった瞬間に話しかけに行く人や、ブースで積極的に自分をアピールする人がたくさんいました。

正直に言うと、思っていたより人が多くて圧倒され、金曜日のキャリアデーだけでかなり疲れてしまいました。土曜日にも行く予定でしたが、体力が残っておらず断念しています。

登壇者が語ったデンマークの仕事探しのリアル

International Citizen Daysのブース

ここからは、複数の登壇者やリクルーターが話していた内容のうち、特に印象に残ったものを紹介します。

デンマーク就活の本質は「コネクション」

デンマークは小さな国で、会社の数も日本と比べると圧倒的に少ないです。登壇者からは「デンマークの就活ではコネクションが非常に重要」という話がありました。「採用の約70%がコネクション経由」という数字も紹介されましたが、統計では、個人のネットワーク経由で仕事を見つけた人は約3分の1、求人の約8割は公募されているという調査もあります。数字には幅がありますが、広告への応募とネットワークづくりの両方が大切であることは共通しています。

人と人との信頼関係が重視される国なので、公開されていない求人も多く、知人経由で面接に招待されて採用が決まるケースが多いとのことでした。求人サイトで応募するだけでなく、このカルチャーに沿って人とのつながりを作っていくことが、デンマークでの仕事探しには欠かせないと感じました。

AIは「カルチャーマッチの確認」に使い、CV作成には頼りすぎない

複数の登壇者がAIについて言及していたのも印象的でした。

おすすめされていた使い方

デンマークの採用では、応募者と会社のカルチャーが合っているかがとても重視されます。そのため、自分と企業のカルチャーがマッチしているかをAIに聞いてみるのは良い使い方だと紹介されていました。

避けるべき使い方

一方で、レジュメやCVをAIで作ってそのまま送るのはNGだそうです。当たり前だと思うような内容ですが多くの人がAIのまま送っているようで、リクルーターはAIだけで作った書類を一瞬で見抜くとのことでした。

応募は「毎日」ではなく「集中して丁寧に」

もう一つ心に残ったのが、仕事探しのペースについての話です。1週間毎日求人を探して毎日応募するのではなく、「この日は仕事探しをする日」と決めて取り組むほうが良いそうです。毎日探し続けるのはストレスになるだけという話には、私もとても共感しました。

多くのリクルーターが口をそろえていたのは、次のような応募の仕方です。

  • 応募したい企業を見つけたら、2〜3日かけて準備する
  • なぜ自分がこの会社に入りたいのかを、自分の言葉でカバーレターに書き込む
  • 募集開始直後にAIで作ったカバーレターで急いで応募するのは避ける

丁寧に書かれたカバーレターからは、企業側も「会社を理解した上で応募してくれている」と伝わるそうです。

ブースで見かけた団体|仕事探し以外の情報も集まる

International Citizen Daysのブース

金曜日のブースには、仕事探しに直接関わる団体だけでなく、生活やコミュニティづくりに役立つ団体も出展していました。

  • デンマーク語の語学学校(複数の学校がそれぞれPRしていて、直接話を聞けます)
  • スタートアップコミュニティ
  • イベントをオーガナイズしているコミュニティ
  • ヨガなどのアクティビティ系の団体
  • Professional Women’s Network Copenhagen

デンマーク語の学校選びに迷っている人は、ブースで比較できるので便利です。無料の語学学校への登録方法は無料のデンマーク語学校に初めて登録する3ステップで詳しく紹介しています。

気になる団体が出展しているなら、遠慮せずブースの人に話しかけるのがおすすめです。コネクションが重視されるデンマークでは、こうした場での会話が次のチャンスにつながるかもしれません。

International Citizen Daysに参加するなら知っておきたい5つのコツ

実際に参加して感じた、来年行く人に伝えたいポイントをまとめます。

1. 聞きたいトピックを事前に決めておく

これが一番大事な学びでした。3つのステージは開始時間が10分ずつずれているようなスケジュールで、ステージ1のトークが終わる前にステージ2の次のトピックが始まってしまいます。ステージ間の移動が難しいので、当日迷わないよう、公式サイトのプログラムを見て聞きたいトークに目星をつけておくことをおすすめします。

2. 無料のフォトブースは開場直後に並ぶ

金曜日の目玉の一つが、レジュメ用の写真をプロのカメラマンが無料で撮影してくれるフォトブースです。私は12:00開場のところ12:30に着いたのですが、すでに会場の端から端まで列ができていて、並ぶのを諦めました。狙うなら開場直後に真っ先に並ぶのが確実です。

3. 話しかけたい人を決めておく

登壇者やブースの担当者に話しかける参加者がとても多いので、自己紹介の準備をしておくと動きやすいです。

4. 体力を残しておく

人の多さと情報量で想像以上に疲れます。2日間とも参加したい人は、1日目に無理をしすぎないペース配分が大切です。

5. 公式サイトで事前登録を済ませる

参加は無料ですが、公式サイトからの事前登録が案内されています。過去の開催情報も公式サイトに掲載されているので、来年の参加を検討している人はInternational Citizen Days公式サイトをチェックしてみてください。

まとめ|デンマークで仕事探しを始めるきっかけに

International Citizen Daysは、デンマークでの仕事探しに必要な考え方や、現地のネットワークに触れられる貴重なイベントでした。

  • コペンハーゲン在住でなくても、誰でも無料で参加できます
  • デンマーク就活の本質はコネクションで、人とのつながりづくりが重要です
  • AIはカルチャーマッチの確認に使い、CVやカバーレターは自分の言葉で書くことが大切です
  • 応募は毎日ではなく、日を決めて集中して丁寧に取り組むのがおすすめです
  • 参加するなら、聞きたいトピックの事前チェックとフォトブースへの早めの行列がポイントです

デンマークで働くための制度面の動きについてはデンマークの就労ビザ緩和に関する記事も参考にしてください。フォルケホイスコーレ卒業後にデンマークでの仕事を考えている人はフォルケホイスコーレ卒業後の進路もあわせてどうぞ。