
「フォルケホイスコーレに行きたいけれど、ワーキングホリデービザでも大丈夫?」
「学生ビザ(ST1)って何?どっちを取ればいいの?」
デンマーク留学を検討する人が、必ず一度は検索するテーマです。
結論から言うと、制度上はワーキングホリデービザで就学すること自体は可能です。ただし学校によっては学生ビザ(ST1)の取得が必須であり、さらにデンマークのワーキングホリデーは「1年間自由に働ける制度」ではないという点を理解しておく必要があります。
そしてもうひとつ見落とされがちな重要な現実があります。それは、フォルケの出願が“スピード勝負”になる学校があるということです。
この記事では、制度の違いだけでなく、実際に起こり得る落とし穴まで整理していきます。
フォルケホイスコーレは「学生滞在」が前提の制度
フォルケホイスコーレは、デンマーク独自の全寮制教育機関です。試験や成績評価はなく、共同生活を通して学ぶことが中心になります。
滞在の主目的はあくまで「学習」です。そのため、多くの場合は学生向け滞在許可であるST1(Residence Permit for Study Purposes)を申請します。
ST1ビザの申請はフォルケホイスコーレに滞在することが決定し入金完了後、学校側から案内があります。学校側で情報を最初に入力作業が必要な為です。
フォルケは制度上「学生滞在」として設計されているため、学校側もこのビザを前提に受け入れ体制を整えているケースが多いのが実情です。
ワーキングホリデービザの実際の条件
デンマークのワーキングホリデービザは最長1年間有効です。ただし注意すべきなのは、働ける期間には制限があるという点です。
一般的には就労できるのは6か月までとされており、1年間フルタイムで働ける制度ではありません。日本人から人気なワーキングホリデー先のオーストラリアやニュージーランドのワーキングホリデー制度をイメージしていると、想定と異なる可能性があります。
そのため、「1年間働きながら生活費を貯める」「収入でフォルケの学費を補填する」という前提で計画を立てると、制度上の制限に直面することがあります。
デンマークのワーキングホリデービザのすごいところは日本人の方は申請料が無料です。他の国だと申請料でも数万取られることが多いので大きなメリットと言えるでしょう。
ワーキングホリデービザはあくまで文化交流が主目的であり、就労は補助的な位置づけであることを理解しておく必要があります。
フォルケはワーホリで通えるのか?
制度上はワーキングホリデービザでフォルケに通うことは可能です。しかし、ここで最も重要なのは「学校ごとに対応が異なる」という点です。
学校によってはワーキングホリデービザでも入学を認めている場合があります。一方で、学生ビザ(ST1)の取得を必須としている学校もあります。
つまり、「ワーキングホリデービザがあるから大丈夫」と自己判断するのは危険です。必ず志望校に直接確認することが必要です。
筆者の場合は学校へ通うことが決まった後に支払いのタイミングで確認しました。支払い一覧に学生ビザの申請料金が含まれていたため、私自身がすでにワーキングホリデービザを持っているので不要であることを伝えたところ1校目はOKが貰えました。
ただし、2校目も同様に申し込んだところ学生ビザは必須なのでワーキングホリデービザの残日数関係なくビザ取得が必要と連絡がありました。
出願前に確認しておきたいこと
フォルケに出願する際には、まずワーキングホリデービザでの入学が可能かどうか、学生ビザ申請が必要かどうかを確認しましょう。加えて、在学中の就労条件やビザ申請スケジュールも重要です。
ただし、ここでひとつ現実的な問題があります。
フォルケの出願は「早い者勝ち」の学校もある
インターナショナル学生の募集開始日時が明確に決まっており、応募開始からわずか数時間で満席になる学校も存在します。中には1時間以内に枠が埋まり、キャンセル待ちになるケースもあります。
このような学校では、ビザ条件の問い合わせをしている間に募集が締め切られてしまう可能性もあります。
実務的には、まず出願して席を確保し、その後ビザ条件を最終確認するという動き方が現実的な場合もあります。もちろん理想は事前確認ですが、人気校ではスピードも重要な要素になることを知っておきましょう。
さらにHPで応募開始されていない期間数年後の入学ですら応募をしている人がいると聞いたので、行くことを検討している人は早めに学校を探すことがおすすめです。
学生ビザ(ST1)のサポート体制
学生ビザは一見複雑に見えますが、多くのフォルケではビザ申請のサポートがあります。
ビザ担当者が在籍していたり、申請方法や必要書類の説明を丁寧に案内してくれる学校もあります。バイオメトリクス登録の案内までサポートしてくれる場合もあります。
疑問があれば、自己判断せずに学校へ直接問い合わせることが最も確実です。
フォルケホイスコーレとワーキングホリデーの違いを整理する
フォルケホイスコーレは主目的が学習であり、基本的には学生ビザ(ST1)を取得して滞在します。就労は不可です。
一方でワーキングホリデービザは文化交流と就労が目的で、1年間の滞在が可能です。ただし就労期間には半年と制限があり、学校によってはワーキングホリデービザでは入学できない場合もあります。
制度の設計思想そのものが異なることを理解することが大切です。
ワーキングホリデービザから学生ビザに変更する方法
筆者はワーキングホリデービザでデンマークに滞在中にフォルケへの入学が決まりました。
入金完了後、学校から「日本で生体認証を行ってください」という案内メールが届きました。しかしすでにデンマークに入国しており、東京で一度生体認証を済ませていたため、現状を学校に説明したところ学校に入学するまで何もしなくて良いと案内がされました。
その結果、入学後に改めて手続きを行うよう案内されました。
学校開始から約1週間後にST1申請のメールが届き、オンラインフォームの入力を行いました。メールタイトルは以下の通りです。
Fill out ST1 - Application for a residence and work permit for students
フォーム送信後、デンマーク第3の都市オーデンセ(Odense)にて再度生体認証を行いました。学校側がSIRIの予約や送迎を手配してくれ、授業を一部休んで平日に手続きを行いました。
すでに日本で生体認証をしていたため不要だと思っていましたが、再度実施され、顔写真も撮影されました。その写真が滞在カードに使用されるため、意外と大事な工程です。
分からないことがあれば学校の担当者が丁寧に教えてくれるので、過度に不安になる必要はありません。
フォルケホイスコーレ進学を考える人へ
フォルケホイスコーレ進学を検討するなら、志望校のビザ受け入れ条件を確認すること、ワーキングホリデーの就労制限を理解すること、出願タイミングを逃さないこと。この三つがトラブル回避の鍵になります。
制度は正しく理解し、出願は戦略的に動く。それがデンマーク留学を成功させる、もっとも現実的な方法です。セメスターによってかなり応募数に変動もあるようなので、運を掴んで素敵なフォルケホイスコーレライフを送れることを願っています。


