「フォルケホイスコーレって実際どう?」
「北欧留学として本当に価値ある?」
「メリットばかりじゃなく、デメリットも知りたい」
フォルケホイスコーレは、大学留学や語学留学とはまったく違う北欧留学です。単位も学位もありません。資格も出ません。学生ビザが出るので31歳以上のワーキングホリデー制度を使うことができない人もデンマークに住むことができる制度です。
それでも世界中から人が集まるのはなぜか。
この記事では、実際に感じたメリット、正直に感じたデメリット、コスパの考え方、行くべきかどうかの判断軸をリアルにまとめます。
フォルケホイスコーレのメリット
① 人生観が変わるきっかけになる
フォルケに行ったこと、そしてデンマークで暮らしたことは、
私の価値観に確実に影響を与えました。
特に強くなったのは、家族を大切にする感覚。
日本を離れ、簡単に会えない環境に身を置くことで、「家族と会える時間は有限なんだ」と実感しました。
頭の片隅では分かっていても、実家を出た後に家族と会う時間が年々減っていることを現実としてしっかり捉えられていない自分がいました。
家族を大切にすることの価値観はヨーロッパからの留学生達から影響を受けました。彼らは1日に5分でもいいから家族に電話をするなど頻繁に用がなくても連絡をしていたのです。もちろん人によりますが、私にとってはかなり大きな気づきでした。
② 世界中から集まる留学生との出会い
留学生はヨーロッパだけではありません。
アジア、アメリカ、アフリカなど、本当に世界中から集まります。
しかもフォルケは全寮制。一緒に暮らすからこそ、文化の違いが“体験”として入ってきます。
もちろん日本からの学生も多く、学校やセメスターによってはデンマーク人の次に多いのは日本人になっていることもあるそうです。
③ 多様性を体感できる環境
フォルケによっては、聴覚障害のある生徒やADHDなど神経多様性のある人を積極的に受け入れている学校も、特別な支援プログラムがある学校もあります。
これは「特別」扱いではなく、自然なこととして存在している。
同じコミュニティで生活することで、配慮とは何か、多様性とは何か、“普通”とは何かを考えさせられます。
日本の公立学校育ちの筆者は養護学校や特別クラスがあるのが当たり前の環境だった為、平等に多くの人と生活する環境を国が作っているというのは肌で感じていても良いなと感じました。
④ 食文化の違いに本気で向き合う
フォルケでは毎日3食提供されます。
当たり前のように、ベジタリアン・ヴィーガン・グルテンフリーの選択肢があります。
そして、ここで必ず起きるのが“事件”。
ベジタリアンメニューが美味しそうで、肉を食べる生徒が取ってしまう。
結果、ベジタリアンの生徒が食べる料理が足りなくなる。
実際に、私が行った2校ともこれが何か起きました。
そのたびに、「ベジタリアンの人が食べられませんでした。考慮してください」というアナウンスが入る。
そこで初めて「選べる側」と「それしか選べない側」の違いに気づきます。
日本ではあまり考えら機会がなかったことを、強制的に考えさせられます。
これはフォルケならではの学びだと思っていて、学校のご飯の配膳担当をする時に常に食べ物がベジタリアンかなどを考えながらカードを配るのも新しい体験でした。

⑤ 地域社会とつながれる
その地域の人々とオープンにつながっている学校もあります。
- 地元イベント参加
- フリーマーケット運営
- ボランティア活動
- 介護施設訪問
- 教育見学
集めたお金をアフリカの学校支援に回す活動もありました。
単なる留学生ではなく、地域の一員になる感覚。これは大きなメリットです。
フォルケホイスコーレがある地域の住民の人々は多くの生徒が半年毎に来ることに慣れているので学校の近所を歩いていたり、買い物をしていると気軽に話しかけてくれたりしました。
⑥ 安全な北欧生活を体験できる
フォルケホイスコーレは田舎立地が多く、やることがないくらい平和な場所もあります。
- 住居あり
- 食事あり
- コミュニティあり
物価の高いデンマークでこの環境は安心です。
フォルケホイスコーレのデメリット
① アカデミックではない
- 学位なし
- 単位なし
- 国家資格なし
履歴書に直結する成果を求める人には向きません。
専門スキルを最短距離で伸ばしたいなら、他の教育機関の方が合理的です。
② 自由すぎる
フリータイムが多い。
何もしなければ、何も起きません。
自発的に動けない人は、時間を無駄にしたと感じる可能性があります。むしろゆっくりしたいデジタルから離れたいなど時間を自分の中で納得できる状態で時間を使っていきましょう。
③ 立地の不便さ
都市へのアクセスが悪い学校も多いです。学校選びで立地は重要です。
筆者は学校の立地的にアクセスが良さそうな場所だと思い込み学校に着いたら休日はバスが1日に3本しか走っておらず休みの日に友達と市内へ遊びにいきたくても帰りのバスがないのでタクシーをみんなで予約して割り勘していました。
もし皆さんが学校を選ぶ際に近くの市内までのアクセスを平日の予定で検索をしていたら、休日は全く違うことなどがあるかもしれないので、考慮しましょう。
もちろんバスがない日はヒッチハイクをしている人もいましたが…勇気がある方はチャレンジしてみても良いかもしれません。
④ 集団生活の摩擦
掃除当番。
共同スペース。
価値観の違い。
やらない人もいる。
真面目にやる人もいる。
文化が違うから「当たり前」が通じない。
面倒くさいけど、確実に人間力は鍛えられます。
⑤ 日本人同士の距離問題
日本人でも、日本語を使いたくない人距離を置きたい人がいます。
同じ国だから楽、とは限りません。
色々な目標・目的を持ってフォルケホイスコーレに来ているのでお互いにリスペクトしながら関係を作っていけると良いと思います。
コスパはどうか?
筆者は価値があったと思っています。
なぜなら、安全な北欧で世界中の人と暮らし多様性に触れ、自分と向き合えたからです。
大学や会社で同じコミュニティに属している人と日本にいる時には過ごしていましたが、海外で年齢も出身国も何もかも違う人達と出会うだけでなく一緒に住んで生活をするのは家族に近い感覚でした。
ただし、キャリア直結を期待するなら、コスパは悪く感じるかもしれません。
結局フォルケホイスコーレは行くべき?
最終的に決めるのはあなたです。
でも私は、迷っているなら行ってみて欲しいと思います。
違ったら、また別の道を選べばいい。
フォルケホイスコーレは、人生を決める場所ではなく、人生を揺さぶる場所です。
人生の中で3ヶ月〜半年ゆっくり自分を見つめ直し、新たな挑戦を沢山する時期を作ってみても良いと思います。
周りの人がなんと言おうと自分の人生の中のたった数ヶ月でも自由にチャレンジしてみましょう。


