
デンマークで暮らしていると、街なかで「ロイヤルラン(Royal Run)」のTシャツを着て走っている人をよく見かけます。あまりに多くの人が参加しているので、気軽に登録できるイベントだと思っていました。ですが、それは大きな勘違いでした。
この記事では、2027年大会の予約開始日に筆者が実際に申し込みへ挑んだ体験談を中心に、ロイヤルランとはどんなイベントなのか、参加費はいくらか、そして来年予約に挑戦する人が知っておきたい攻略法までをまとめます。結論から言うと、10時ちょうどに購入画面へ行っても、チケットは買えませんでした。
ロイヤルランとは?デンマーク王室が始めた国民的ランイベント
ロイヤルランは、2018年に当時の皇太子フレデリク(現在の国王フレデリック10世)の50歳の誕生日を記念して始まった、デンマーク全国規模のランニングイベントです。運動を楽しむ文化を広め、王室と国民の距離を縮めることを目的に企画され、いまでは毎年恒例の一大イベントになりました。
開催日は「2.ピンスダー(聖霊降臨祭の翌日の月曜日)」。全国の複数都市で同じ日に開催され、国王夫妻やその子どもたちも各地のコースを市民と一緒に走ることで知られています。走るだけでなく歩いての参加も、車椅子での参加もできる、間口の広いイベントです。
2027年のロイヤルランの開催日と開催都市
2027年大会は、2027年5月17日(月)に開催されます。開催都市は次の5つです。
- ティステド(Thisted)
- シルケボー(Silkeborg)
- ハーデルスレウ(Haderslev)
- ヴォーディングボー(Vordingborg)
- コペンハーゲン/フレデリクスベア(København / Frederiksberg)
なかでもコペンハーゲン/フレデリクスベア会場は、5万枠と最も多くのスタート枠が用意された首都圏の会場です。人口も多く注目度が高いため、申し込みの競争が最も激しくなる会場でもあります。公式の開催都市情報はデンマーク王室の公式ページで確認できます。
ロイヤルランの参加費はいくら?(日本円換算つき)
2027年大会の距離ごとの参加費は次のとおりです。金額はデンマーククローネ(DKK)で、カッコ内は日本円の目安です(1デンマーククローネ=約24円、2026年10月1日時点のレートで換算)。
- One Mile(約1.6km):170デンマーククローネ(約4,080円)
- 5km:270デンマーククローネ(約6,480円)
- 10km:330デンマーククローネ(約7,920円)
いずれの距離にも、別途15デンマーククローネ(約360円)の手数料が加わります。どの距離も走る・歩くの両方で参加できます。
ロイヤルランの予約(申し込み)は争奪戦でした
2027年大会の申し込みは、2026年9月30日(水)の朝10時(デンマーク時間)に始まりました。用意されたスタート枠は全国で合計102,500。この枠が、受付開始から3時間もかからずに完売しました。
申し込み開始の1週間ほど前から、インスタグラムやフェイスブックなど、至るところでロイヤルランの広告が流れていました。「予約開始は9月30日朝10時」という告知を何度も目にしていたので、筆者も「とりあえず挑戦してみよう」と予約にチャレンジしてみました。参加を考えたのはこれが初めてでした。
10時前から購入画面で待機
購入画面は、10時になる前から開いておくことができました。画面には「あと何分でスタートします」というカウントダウンが表示されていて、コロナ禍の時期に人気テーマパークのチケットを買おうと順番待ちの画面をじっと見ていた、あの感覚によく似ていました。笑
筆者が購入画面を開いたのは、9時50分ごろ。開始の10分前くらいのタイミングでした。そのまま画面を閉じずに、10時を待ちました。
10時ちょうど、前に並ぶのは1万7799人

10時ぴったりになったタイミングで画面を確認すると、筆者の前に並んでいる人数は「17,799人」と表示されていました。開始と同時にこの人数です。待ち時間は「1時間以上」との案内が出ていました。
画面の下には、自分の順番が近づいたらメールで知らせてくれる設定がありました。念のためその通知も登録しつつ、画面はずっと開いたまま順番を待ちました。
自分の番は11時47分。でも売り切れていました

やっと筆者の順番が回ってきたのは、11時47分でした。10時オープンのイベントで、1時間47分も待ったことになります。
ようやく購入画面に入れたので、狙っていた5kmのチケットを選ぼうとしました。ところが、5kmはスタート時間の異なる「スタート1」「スタート2」の両方とも、そしてOne Mileも、すでに「All reserved(すべて予約済み)」の表示。購入できる状態ではありませんでした。
唯一残っていたのが10kmでした。10kmを走ったことがなく「走りきれるかな」と迷っていると、12時ちょうどごろ、その10kmも見事に完売しました。パソコンとスマートフォンの両方から同時に購入を試みましたが、結局どの距離のチケットも買うことはできませんでした。
【体験談ここに: 売り切れ表示が出た瞬間のスクリーンショットと、そのときの正直な気持ちを書くと共感を呼びます】
来年ロイヤルランの予約に挑む人へのアドバイス
今回の体験から言えるのは、申し込み開始の時間ちょうど(10時)に購入画面へ行っても、チケットを買える見込みは高くないということです。来年以降に予約を考えている人は、次の点を意識しておくことをおすすめします。
- 申し込み開始の10時よりも前から、購入画面を開いて待機しておく
- パソコンとスマートフォンなど、複数の端末から同時に挑戦する
- 人気の高いコペンハーゲン/フレデリクスベア会場は特に早く埋まると想定しておく
- 狙う距離が決まっているなら、購入画面に入れた瞬間に迷わず選べるよう準備しておく
次回(2028年大会)の申し込みも、例年どおりなら前年の秋ごろに始まる見込みです。
買えなかった人の救済策、公式再販ページ
チケットを買えなかった場合でも、あきらめるのはまだ早いかもしれません。ロイヤルランには、参加できなくなった人がスタート枠(startnummer)を譲渡できる公式の再販ページ(videresalg)があります。2027年大会の再販は10月1日に開始予定です。売り出しがあったときに通知を受け取れるよう登録しておくこともできます。最新の情報はロイヤルラン公式サイトで確認できます。
2026/10/02現在でHPにはこれまでに18枚のチケットが再販されたと記載されています。
コペンハーゲンの会場まで遠方から参加する場合は、前泊の宿も早めに押さえておくと安心です。滞在先選びはコペンハーゲンの宿泊ガイドも参考にしてみてください。
まとめ:ロイヤルランの予約は早めの準備がすべて
デンマークの街で多くの人が着ているロイヤルランのTシャツを見て、気軽に登録できるイベントだと思っていた筆者は、2027年大会の予約でその考えをあらためることになりました。10時ちょうどに挑んでも前に1万7799人、1時間47分待った末に全距離が完売。結局チケットは買えませんでした。
これから参加を目指す人は、申し込み開始前からの待機、複数端末での挑戦、そして公式再販ページの活用を頭に入れておくと、チャンスが広がります。来年のロイヤルランの予約に挑戦する予定がある人の参考になればうれしいです。


