
フォルケホイスコーレへの入学が決まったとき、多くの人が「学校に直接向かえばいい」と思うかもしれません。でも実際には、日本からの長時間フライトのあと、そのまま荷物を引きずって学校へ向かうのはなかなかハードなもの。私自身も、フォルケホイスコーレが始まる前日にコペンハーゲンに到着し、一泊してから学校へ向かうというスタイルをとりました。同じように前泊を考えている人は決して少なくないはずですし、その選択は個人的にもとても正解だったと感じています。
ただ、いざコペンハーゲンで宿を探してみると、日本と違って困ることがひとつあります。それは、日本のようなビジネスホテルチェーンがほとんど存在しないということです。コペンハーゲンの宿泊施設は、ファミリービジネスで代々受け継がれてきた個人経営のホテルや、個性的なホステルが中心。チェックインのシステムも施設ごとに異なりますし、時期によっては予想以上に高くなることもあります。何も知らずに「なんとかなるだろう」と現地に着いてから探すと、思わぬ出費や不便さに驚くことになるかもしれません。
この記事では、私が実際にコペンハーゲンで滞在したことがあるホステルやホテル、そして次に訪れたら泊まってみたいと思っている注目の宿を合わせて5か所、それぞれの特徴や注意点とともに詳しく紹介していきます。ホステルに泊まるかホテルに泊まるかで体験はかなり変わりますし、立地・価格・雰囲気の面でもそれぞれに個性があります。自分の旅のスタイルや予算に合った宿を選ぶための参考にしてください。
まず大前提として、大きなスーツケースを持ってコペンハーゲンに到着するという状況は、宿選びに大きく影響します。日本から大量の荷物を持って移動してきたあと、重いスーツケースを引きずりながら複雑な経路を歩くのは本当に疲れます。だからこそ「駅からの距離」「エレベーターの有無」「荷物の預かりサービス」といった実用的なポイントが、コペンハーゲンでは特に重要になります。それぞれの施設を紹介する際にも、こうした観点からのリアルな情報を織り交ぜていきます。
コペンハーゲンのおすすめホステル3選
Next House Copenhagen|コスパと雰囲気を両立した定番ホステル

コペンハーゲンのホステルの中でまず最初におすすめしたいのが、Next House Copenhagenです。コペンハーゲン駅からそこまで離れておらず、アクセスのしやすさという点でも多くの旅行者に選ばれている人気のホステルです。
このホステルの魅力は、なんといっても活気あふれるコミュニティスペースにあります。1階から地下にかけてラウンジとして使えるエリアが広がっており、その場で出会った旅人たちと一緒に楽しめるボードゲームや、ドリンクを購入できるバーカウンターが設けられています。毎日何かしらのイベントやハッピーアワーが開催されているので、一人旅でコペンハーゲンを訪れる人や、「翌日一緒に観光できる友達ができたらいいな」という気持ちで来る人にとっては、とても居心地がいい空間です。
部屋は4人部屋や6人部屋のドミトリー形式が中心で、男女混合または女性専用など、いくつかのタイプから選ぶことができます。私が2025年に1泊した際の料金は165DKK、日本円にして約4,000円ほどでした。安い!
立地面での安心感も魅力のひとつです。スチールハウスと比べると駅からの距離は若干ありますが、大きな通りに面しているため夜でも比較的安心して歩けます。治安面が気になる方には特におすすめできます。
Steel House Copenhagen|駅近で設備充実、立地重視ならここ

次に紹介するのがSteel House Copenhagenです。コペンハーゲン中央駅から歩いて行けますし、隣の駅エリアにも徒歩圏内という、立地のよさが最大の強みです。
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ネクストハウスと同様に、バーやラウンジスペースがあって旅人同士の交流が生まれやすい雰囲気です。さらに地下にはプールやスポーツができるスペースもあるなど、ホステルとは思えないほど充実した設備が揃っています。ドミトリーだけでなく、個室タイプの部屋も借りることができます。
ただし、部屋の広さについては覚悟が必要です。
友人が最上階のバルコニー付き個室に泊まったときに見せてもらったのですが、入ってすぐにお手洗いと洗面台があり、そのままベッドスペースというレイアウト。スーツケースを広げる余裕はほぼありませんでした。バルコニーは一応ついているものの、植物が所狭しと置かれていて実質1畳ほどしか動けるスペースがなく、正直なところアパホテルよりも狭いかもしれないというレベルです。
エリアとしては個人的に少し暗い印象があり、夜に一人で歩くのは少し気になりました。ただ、実際の治安は問題ないと思いますので、駅への近さを優先したい方にはこちらが向いています。
Danhostel Copenhagen City|川沿いの景色と広めの部屋が魅力

3つ目はDanhostel Copenhagen Cityです。コペンハーゲン中央駅からの距離はネクストハウスよりも遠く、立地面では若干不便さを感じることがありますが、川沿いに位置しており景色がよいのが大きな特徴です。
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私が泊まったときは、友人たちとグループで部屋を貸し切れる人数で行ったので全員が知り合いという状態でしたが、部屋の構造はシンプルで2段ベッドが3台ほど並んでいるだけのオープンな空間です。ネクストハウスやスチールハウスは各ベッドの間に仕切りのような構造がある一方、こちらはかなりオープンな作りになっています。カーテンや仕切りがないと落ち着けないという方には向きませんが、気にならない方や友人と一緒に泊まる場合には十分快適です。
一方で、3つのホステルの中では部屋のスペースが一番広く、スーツケースを開いても余裕がありました。日本からの大荷物を持って来た場合でも、荷物の取り出しには困りにくいという点ではここが一番使いやすかったです。ただ中央駅から距離はあります。
予算を抑えたいけれど景色や空間の余裕も欲しいという方に向いています。
コペンハーゲンのホステルを使う前に知っておきたいこと
ここまで3つのホステルを紹介してきましたが、コペンハーゲンのホステルにはいくつかの共通したルールや特徴があります。知らないまま到着すると戸惑うことがあるので、事前に把握しておくといいでしょう。
まず、ベッドリネン(シーツや枕カバーなど)は自分でセットするシステムが一般的です。チェックイン時にフロントで渡されるので、自分でベッドにセットし、チェックアウト時にはそれを持ってエントランスに返却するという流れになっています。
また、ホステルで荷物の預かりサービスは有料です。チェックインより早く到着して荷物だけ先に預けたい場合や、チェックアウト後も荷物を置いておきたい場合は追加料金がかかります。金額はそれぞれ異なりますが、無料ではないということは覚えておいてください。
大きなスーツケースのロッカー収納については、部屋によっては上段のロッカーしか空いていないこともあり、20kg近いスーツケースをそこに乗せるのはかなり大変です。盗難対策としてワイヤー式の南京錠を持参しておくと安心です。
音や光に敏感な方は、アイマスクと耳栓を持っていくことを強くおすすめします。深夜に帰ってきて電気をつけ、シャワーを浴び、ヘアドライヤーをかけ始める同室者というのは、残念ながら珍しくありません。文化的な背景や旅のスタイルがまったく異なる人たちと同じ空間で過ごすのがドミトリーというものです。挨拶をするだけでも場の雰囲気はぐっとよくなるので、部屋に入ったら軽くひと声かけるのがおすすめです。
コペンハーゲンのおすすめホテル・カプセルホステル2選
重いスーツケースをできるだけ楽に移動させたい、プライベートな空間でゆっくり休みたいという方には、ホテルという選択肢が断然おすすめです。コペンハーゲンのホテルはホステルと比べると価格は上がりますが、設備の快適さや荷物の扱いやすさは大きく変わります。
Go Hotel Ansgar|駅徒歩5分・エレベーターあり・北欧モダンな内装

私が実際に泊まったことがあるのがGo Hotel Ansgarです。コペンハーゲン中央駅から徒歩5分以内、しかも平坦な道をまっすぐ歩くだけで到着するので、重いスーツケースを引いても全く苦になりません。
このホテルを選んだ決め手のひとつが、エレベーターがあることでした。コペンハーゲンには歴史ある古いホテルが多く、エレベーターが設置されていない建物も少なくありません。重い荷物を抱えて何フロアも上がるのは本当につらいので、「エレベーターがあるかどうか」はスーツケースを持ったままチェックインする旅行者にとって非常に重要なポイントです。
私が泊まったのは1月4日から5日にかけての1泊で、料金は904DKK、日本円で約22,400円でした。朝食付きプランで予約しており、チーズやパンが揃ったデンマーク式の朝食はとても美味しかったです。どこかにわざわざ買いに行かなくても、ホテルの中でゆっくり朝ごはんを食べられるのはシンプルに嬉しいですし、長旅の翌日の朝にはとくに助かりました。
エリアとしてはかつて治安が悪いと言われていた地域ではありますが、現在はまったく問題なく、むしろ中央駅からのアクセスの良さを考えると非常に便利なロケーションです。
室内は北欧らしいモダンなインテリアで統一されており、スーツケースをギリギリ広げられるくらいの広さも確保されていました。次にコペンハーゲンでホテルに泊まるときも、このホテルを選ぶと思います。
ちなみにこちらのホテルはチェックアウト後もスーツケースを無料で預かってくれました。
CityHub Copenhagen|サウナ付きのおしゃれなカプセル型ホステル

最後に、私自身はまだ泊まったことがないけれど、次にコペンハーゲンを訪れたら絶対に泊まってみたいと思っているホステルを紹介します。それがCityHub Copenhagenです。
一般的なドミトリーホステルとは一線を画す、カプセルホテルに近いスタイルのユニークな宿です。「部屋」というよりも「箱の中に入る」というイメージに近く、各ポッドにはプライベートな空間が確保されています。ネクストハウスやスチールハウスのように、見ず知らずの人と同じ部屋で寝るという状況が少し気になる方でも、こちらのスタイルなら安心感があると思います。
何よりの魅力はサウナがあること。北欧ならではのサウナ文化を、宿泊施設の中で気軽に体験できるというのはかなり大きなポイントです。見た目もとてもおしゃれで、コペンハーゲンのホステルの中でも特にデザイン性が高い施設のひとつです。
唯一のネックはコペンハーゲン中央駅からの距離で、徒歩で約20分ほどかかります。大きなスーツケースを持って歩くのはちょっとしんどいかもしれませんが、身軽な旅行や荷物が少ない場合には十分選択肢に入ります。おしゃれな雰囲気の中でサウナに入って、北欧気分を全開で味わいたいという方には、ぜひおすすめしたい宿です。
まとめ|自分のスタイルに合った宿でコペンハーゲンの夜を楽しもう
5つの施設をまとめると、ロケーション重視ならSteel House Copenhagen、コスパと雰囲気のバランスを求めるならNext House Copenhagen、友人と複数人で泊まるならDanhostel Copenhagen City、快適さと駅近を求めるならGo Hotel Ansgar、おしゃれなプライベート空間とサウナを楽しみたいならCityHub Copenhagenというイメージです。
フォルケホイスコーレに向かう前夜のコペンハーゲン滞在は、長い旅の入口でもあります。疲れた体をしっかり休めるのはもちろんですが、せっかくなら宿での時間も旅の一部として楽しんでほしいと思います。
自分のスタイルや予算に合った宿を選んで、北欧での新しい生活の始まりを気持ちよくスタートさせてください。


